Assez lent – avec une expression intense 「じゅうぶんに遅く-表情を強めに表わして」。♩=104。A. 1-32小節、Aʹ. 33-64小節の2部形式。
基本の調性はト短調で、第1ワルツの同主短調となる。前曲と違ってもの憂げな雰囲気が漂う。本来ト短調の導音であるfisをfに下げるなど、旋法的な響きとしている部分が多い事を意識して奏すること。
25-28小節は変ホ長調を想起させ、その直前の非調的で緊張感のある部分とは対照的である。従って緊張感を緩めるため脱力して楽に揺れを感じると「un peu plus lent et rubato もう少し遅めに、ルバートをかけて」の指示と一致する演奏になるだろう。