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ラヴェル :高雅で感傷的なワルツ 中庸の速さで ト長調

Ravel, Maurice:Valses nobles et sentimentales Modéré G-Dur

作品概要

楽曲ID:51945
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ワルツ
総演奏時間:1分24秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 魚住 恵 (256文字)

更新日:2022年7月7日
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Modéré - très franc「抑え気味のテンポで。とても率直に。」♩=176。A. 第1-20小節、B. 第21-60小節、Aʹ. 第61-80小節の3部形式。

活発な性格を持つワルツ。ト長調が基本の調性だが、冒頭から不協和音を巧みに利用した曲である。しかし和音の中で生じる非調的な減5度音程や半音音程などの響きと、調的な響きを注意深く聴きながら演奏すると、自然に美しい音質に繋がるだろう。

特にニ長調の調性が決定付けられるAの終わりと、ト長調が明確になる曲の最後では、バスの進行を明快にする事を意識する。

執筆者: 魚住 恵

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