ローリー(ローレイ) :小フーガ 第3番

Rowley, Alec:Miniature Fugue No.3

作品概要

楽曲ID:50582
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:フーガ
総演奏時間:0分35秒
著作権:要調査
原曲・関連曲: 曲集・オムニバスプレ・インベンション
ピティナ・コンペ課題曲2024:B級級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎3 基礎4 基礎5 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:3件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (494文字)

更新日:2024年5月14日
[開く]

この小フーガを演奏するにあたり、強弱に関する注意点があります。曲中では、フォルテが2箇所、1小節目と17小節目にあります。ところがこのフォルテの下を見ると、2つのフォルテ共に左手のテーマ(主題)が音も高さも同じで、C-durで始まっている箇所に書かれています。察するに、

1 フォルテマーキングは左手の為に書かれてあること。

2 ここに書かれている強弱記号は、その場所だけを大きくするのではなく、そのテーマ全体が際立つ音量にすること。

3 5小節目のG-durのテーマ、9小節目のC-durのテーマ、14小節目のa-mollのテーマ、はそれぞれ異なった楽器で演奏されると仮定し、1小節目と17小節目のテーマが最も目立つテーマとすること。

などが想像出来ます。強弱記号の書かれていないところには、クレシェンドマーキングもディミヌエンドマーキングもありません。故に、何も書かれていない箇所は奏者に強弱を委ねられる形になります。奏者は何処をピークポイントにするか、どこのカラーを変えるか、同じC-durのテーマでも数種類ありますので、どのような違いを付ければ良いのか、担当の先生とお話をしてみましょう。

執筆者: 大井 和郎