アプシル :リズムの表現 いたずら Op.108-13

Absil, Jean:Du rythme à l'expression Espièglerie Op.108-13

作品概要

楽曲ID:49721
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 杉浦 菜々子 (314文字)

更新日:2024年8月7日
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タイトルの下に”Légèreté et accents”「軽さとアクセント」とこの曲の課題が書かれています。fやmfでアクセントのある強いモチーフから、pの軽やかなスタッカートのモチーフに変わるのが唐突で、それに演奏者が翻弄されるようです。作曲者のアプシルからの「いたずら」のようですね!右手は、最初と最後以外はpです。突然、左手で4小節目のように「ドシド!ドシド!レファ!」というように脅かしてきますが、平静を保ってください。13小節目は、左手につられて大きくなりやすいので、しっかりと切り離して、pを保ちましょう。こうした我慢をすることで、最後は、両手でたっぷりとfを響かせる充実感や安堵感が引き起こされるように思われます。

執筆者: 杉浦 菜々子
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