アプシル :リズムの表現 セレナード Op.108-4

Absil, Jean:Du rythme à l'expression Sérénade Op.108-4

作品概要

楽曲ID:49716
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
著作権:保護期間中

解説 (1)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (335文字)

更新日:2024年6月11日
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タイトルの下に”Souplesse de la main gauche”=「左手の柔軟性」とこの曲の課題が書かれています。左手は、終始ppの16分音符で静かに、伸びやかな右手の歌の伴奏をします。左手には、4小節ごとにまとめられたスラーが書かれてありますが、これはフレーズを示すスラーで、必ずしもレガートで弾かなければならないというわけではないと思います。例えばギターをイメージして、軽やかなタッチで弾いてみても良いでしょう。左右のフレーズのまとまりは、ずれており、それぞれが独立して歌われるのが特徴的です。左右はまるでお互いを意に介さないように、それぞれの役割を果たしますが、最後から6小節目のクライマクスで調和すると、共に最終音のppに向かい、静かに曲が閉じられます。

執筆者: 杉浦 菜々子
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