ボルトキエヴィチ :10のピアノ練習曲 第7番 Op.15-7 嬰ハ長調

Bortkiewicz, Sergei Eduardovich:10 Etudes Vivacissimo e brioso Cis-Dur Op.15-7

作品概要

楽曲ID:47968
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:練習曲
総演奏時間:1分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (554文字)

更新日:2022年12月8日
[開く]

冒頭表記には、Vivacissimo e brioso とあります。Vivacissimo は、もっともvivaceでという意味ですが、そもそもvivaceが「速く」という意味に誤解されていることが多く、実際には、「生き生きと」という意味があります。最も生き生きと、そして、元気よく(brioso)という意味ですね。

筆者の個人的な解釈になってはしまいますが、このエチュードは「楽しさ」や「興奮」という肯定的な表現であると思っており、少なくとも、「悲しみ」や「怒り」の表現ではありません。わくわくするような楽しみや、たとえようのない嬉しさ の表現とお考えください。

故に、Vivacissimoが特に速くと言う意味ではないと言いましたが、それでも、あまりテンポが遅いと重たく聞こえます。4分音符=150近くは欲しい所です。

そしてスフォルツアンドに注目してください。殆どのスフォルツアンドは1拍目に書かれていますね。このスフォルツアンドを強調します。次にアクセントです。2拍目、3拍目等の裏拍にアクセントが書かれいますのでこれも厳格に守ります。

11~23小節間、バスが突然なくなり、左手と右手の音符は殆どがスタッカートになりますね。軽やかに、楽しく弾きます。

このエチュードとにかく、楽しく、華やかに弾いてください。

執筆者: 大井 和郎
現在視聴できる動画はありません。  

楽譜

楽譜一覧 (0)

現在楽譜は登録されておりません。