Giocoso(正しいテンポで)と書かれています。2拍目に休符がありますが、音楽の流れがそこで止まってしまわないことが大切です。例えば、1拍目に2分音符が書かれていると思って、弾いてみましょう。2分音符は伸ばしながらクレッシェンドを感じ、そのエネルギーは3拍目の4分音符へ向かいます。その練習で、感覚を掴んだ後に、楽譜通りに弾いてみてください。また、この曲は、4小節フレーズのまとまりを感じることも大切です。フレーズの最初の音が一番高い音になっており、ジャンプしながら下行ラインを描きます。凸凹せず、自然なラインが描きましょう。“poco a poco accelerando al fine”は、18~21小節の4小節間で助走をつけて、22小節目から曲の最後まで一気に走り切るように弾くと、かっこよく決まると思います。