カバレフスキー :35の子供のためのやさしい小品 オクターブの歌 Op.89-9

Kabalevsky, Dimitri:35 Easy Pieces  Song at the octave Op.89-9

作品概要

楽曲ID:47727
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:保護期間中

解説 (1)

解説 : 杉浦 菜々子 (496文字)

更新日:2024年10月8日
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フレージングが、最初1小節、次に2小節、その次に3小節、最後に4小節というまとまりになっているのが大きな特徴です。徐々に長い息になっていく分、それに応じた呼吸の深さを感じてみましょう。音域は、最後にいくに従ってどんどん高くなり、緊張感を高めていきます。最後の小節の1拍目の最高音である「ラ」にはテヌートがついていますね。その音がしっかりと「到達した音」になるよう、音量だけでなく気持ちも持っていきましょう。全体にレガーティシモで、途切れることなく演奏しましょう。手の小さなお子さんにとっては、レガートで繋げるのが難しい跳躍があります。例えば、5小節目の最後の音から6小節目は、右手で5度の跳躍を2-5の指で弾かなければなりません。指を伸ばすだけでなく、肘からの動きの助けを借りれば可能であることを学べます。また、逆に、8小節目1拍目のように、3度の狭い跳躍を右手は4-1、左手は2-5で弾くという手を縮める箇所もあります。「伸ばす」よりも「縮める」ことは難しく感じることも多いでしょう。指先だけで行おうとせず、しっかりと手の中の筋肉を収縮させ指を寄せる体操をすると、行いやすくなると思います。

執筆者: 杉浦 菜々子
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35の子供のためのやさしい小品 オクターブの歌(杉浦菜々子)