左右を繋ぎ合わせて1つのフレーズを作ります。滑らかに、1本のラインになるように左右の受け渡しに意識を向けましょう。表情記号は、Tranquilloで、強弱記号はmfです。穏やかに、柔らかい音で豊かに演奏しましょう。タイトルはエチュードですが、速いテンポでパリッとかっこよく弾くタイプのエチュードではないようですね。4小節単位ののびやかで大きなフレーズ感は、9小節目から2小節フレーズになり切迫し、松葉のクレッシェンドを伴って12小節目のテヌートのあるHへ向かいます。アゴーギク、音量の両面で、クライマックスへの高まりを感じると良いでしょう。