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カバレフスキー : 24の子供のためのやさしい小品 遊戯 Op.39-5

Kabalevsky, Dimitri : 24 Petites Pieces A game Op.39-5

作品概要

楽曲ID: 47699
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
著作権:保護期間中

解説 (2)

演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (282 文字)

更新日:2024年4月14日
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3度音程がテーマになっています。冒頭、右手が3度の下行形で4小節間下行すると、続く5小節目から今度は左手が3度の上行形でお返しします。8小節目は、そのまま左手が「ソシ」となって上行しそうなところですが、急に右手の「レシ」によって再び下行の番になります。しかし、左手もすぐに次の9小節目で「ファラ」と上行形で逆襲し、右左の下行形と上行形のやり合いは14小節まで続きます。この部分は、拮抗した感じで、お互い次々と手を出してくる感じが出せると面白いと思います。15小節目からは、左手の独走状態となりますが、なんと最後4小節は右手が4度の上行形に変身し、曲が閉じられます。

執筆者: 杉浦 菜々子

解説 : 熊本 陵平 (295 文字)

更新日:2025年10月19日
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調性は変ロ長調。

主題は3つの四分音符による分散和音線の上下行によって構成される。冒頭4小節は下行形の分散和音線の音形が主和音から順次進行で下行していく。5小節から上行していき7小節目で属和音に至る。続く8小節からは2小節間で1つのパターンが形成されることから、7小節目で一旦楽節が区切られて8小節目からは新たな展開になると考えられる。主題が再現されることは無く、15小節から終結楽節として、音形は分散和音線の上行形(冒頭では下行形)であるが冒頭8小節と同様に8小節を上下行して終結する。

全体の構成としては三部形式。

A主題提示(1から7小節)

B展開(8から14小節)

C終結(15から22小節)

執筆者: 熊本 陵平
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24の子供のためのやさしい小品 遊戯(杉浦菜々子)