ラヴェル :ピアノ三重奏 第2楽章 M.67 イ短調
Ravel, Maurice:Piano trio Pantoum. Assez vite a-moll
解説 : 大井 駿 (244文字)
第2楽章は、マレーシアの「パントゥム」という詩の韻を元に書かれています。ラヴェルは1889年に行われたパリ万博で、東南アジアや中国、そして日本の文化に大きく影響されましたが、この楽章にもその片鱗をうかがうことができます。
スケルツォ楽章で、トリオに当たる中間部では、パートによって拍子が異なるのも大きな特徴です。(譜例4 / ピアノは2分の4拍子、弦楽器は4分の3拍子)
ひっきりなしに動き回るピアノの超絶技巧が、第2楽章の煌びやかさを演出しています。
(譜例4 / 第2楽章、練習番号10)
ピアノ三重奏 第2楽章
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