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諸井 誠 :以呂波譬喩八題

Moroi, Makoto:IROHA TATOE HACHIDAI

作品概要

作曲年:1967年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 仲辻 真帆 (524文字)

更新日:2018年4月24日
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曲名にある「以呂波譬喩(いろはたとえ)」は、かるたに出てくる短歌や諺などの形式による文句を指している。「い」は「一寸先は闇」 、「ろ」は「論語読みの論語知らず」というように、8つの題材にもとづき作曲されたのが《以呂波譬喩八題》である。〈い〉、 〈ろ〉、〈は〉、〈に〉、〈ほ〉、〈へ〉、〈と〉〈ち〉の8つの部分から成るが、それぞれの演奏順は定められていない。

カンティレーナが想定されている「針の穴から天井のぞく」の〈は〉では、左手と右手が反進行で同名音を辿るというアイロニカルな趣で、諺の内容と重なり合っている。〈ヘ〉は「下手の長談義」、装飾音が多用されながら同形反復が続く。この〈ヘ〉は、尺八のユリなどから着想を得て作曲されており、《竹籟五章》や《対 話五題》 の作曲者としての一面も垣間見られる。〈ち〉は、「塵も積もれば山となる」ということで、小さな断片の集合体となっている。カデンツァの役割を担う〈ち〉は、他の7曲の間に任意に入れて演奏できる。8つの小片から成るため、一度にすべてを弾いても良いし、分けて弾いても良い。遊び心を見せる諸井は、「8フレーズ全部を必ず弾けというのでもない(一部分省略も可能)。全然弾かなくてもよい」と述べている。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1925文字)

更新日:2018年4月24日
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