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ハイドン :12のメヌエット 第9曲 Hob.IX:8 ホ長調

Haydn, Franz Joseph:12 Menuette *in preparation* E-Dur

作品概要

楽曲ID:44767
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
総演奏時間:0分40秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 大井 和郎 (587文字)

更新日:2025年5月30日
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一見、大人しそうな、単純なメヌエットに見えますが、借用和音が2箇所にあります。1箇所目は、3小節目3拍目で、これは、viio/V になり、aisが含まれていることで、viiの和音になります。そして同じような事が、後半でおきます。11小節目、ここの和音は、Fis Ais Cis E か、あるいは、先ほどと同じ、Ais Cis E になります。いずれにせよ、借用和音であることには変わりがありません。

この後に、5小節目と、13小節目、それぞれ、右手にAが現れ、E-durに戻った安心感があります。

奏者は、2箇所の借用和音の部分でテンションを高め、そのあと、Aから下りてくるE-durのパッセージを、柔らかく弾くことで、調性感を得ることができます。

18小節間の場合、右手の最高音がちょうどその借用和音の部分に来ますのでそこをフォルテ、次の5小節目のAHより2度低いので、3小節目よりも弱く弾く方も多いと思いますが、後半は、13小節目のAが最も高い位置にあり、ついついここを大きくしてしまいがちなのですが、これは、解決の部分でありますので、むしろ弱く弾くようにし、11小節目を大きく弾くようにします。

執筆者: 大井 和郎
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