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松平 頼暁 :アルロトロピー

Matsudaira, Yoriaki:Allotoropy

作品概要

作曲年:1970年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 平野 貴俊 (511文字)

更新日:2018年4月24日
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NHKの委嘱による《ピアノのための形相》 (1959、後に破棄)、「ケージ・ショック」の産物である《インストラクション》(1961)を経て、 松平は約9年におよぶ空白期間の後《アルロトロピー》(1970)を作曲した。終盤で突如として引用されるショパンの「雨だれ」が、その 異質性ゆえに大きな効果をあげており、松平作品における引用の代表的な例の一つとされる。 この引用が示唆するように、本作品は連打(タ イトルは「同質異型」の意)を核とし、8つの部分からなる。冒頭に連打が提示され、しばらくクラスターと連打が組み合わされた後、「タ」や「パ」といった声とともにやや点描的な連打が現れる。叫び声を伴うクラスターの暴力的な連打、「シュ」という無声音とpppによる連打の組み合わせ、それまでに登場した要素の総合的な提示を経て、「雨だれ」に至る。最後はピアノのなかに向かって拍手を行う。高橋アキによる録音では、末尾の拍手の部分が収録されていないが、松平によればこれはロジャー・レイノルズの助言を受けたものという。1970年12月 1日、献呈された高橋アキによって東京文化会 館小ホールで初演された。出版はスヴィーニ・ ゼルボーニ社。

執筆者: 平野 貴俊

About work(s) : 平野 貴俊 (1307文字)

更新日:2018年4月24日
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