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武満 徹 :ピアニストのためのコロナ

Takemitsu, Toru:Corona for pianist(s)

作品概要

作曲年:1962年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 須藤 英子 (500文字)

更新日:2018年4月24日
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《ピアニストのためのコロナ》は、1962年に作曲された図形楽譜によるピアノ曲である。ア メリカの前衛作曲家、ジョン・ケージの不確定性音楽が日本にも紹介されたこの時期、武満もその新たな音楽を消化吸収し、実験的な試みを行っていた。前年に作曲され、高い評価を得た 《フルート、リュート、ギターのためのリング》 に続き、この曲は彼にとって2作目の不確定性作品となった。楽譜は、グラフィック・デザイナー、杉浦康平との合作による。

演奏者は、青・赤・黄・灰・白の5色の正方形を組み合わせ、そこに描かれた幾何学図形を音にする。5色にはそれぞれの意義と時間指定があり、「青=響きの練習、可能な限り遅く」、「赤 =イントネーションの練習、2分か4分」、「黄 =アーティキュレーションの練習、可能な限り速く」、「灰=表情の練習、1分か3分か5分」 、 「白=対話の練習、時間制限なし」と記されて いる。色の組み合わせ方は自由であり、開始地点も終止地点も任意である。演奏者は、ピアノの他にチェレスタやチェンバロなどの鍵盤楽器を使っても良い。色の意義と幾何学図形をどの ように解釈し表現するか、演奏者の創造性が求められる。

執筆者: 須藤 英子

About work(s) : 須藤 英子 (1367文字)

更新日:2018年4月24日
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