小ロンド形式の子守歌です。この曲は基本的には淡々と、あまりルバート等をかけることなく、テンポを揺らさずに進んでください。フレーズの中に書かれた音は、一つ一つがマルカートにならず、一つのフレーズを一つのものとしてスムーズに流れるように弾かなければなりません。そのためには、そのフレーズのどこがピークポイントであるか、どこが解決音となるか、等を考え、平坦にならないようにしなければなりません。
しかしながらこれは感情を強く投入する曲でもなく、極端に強弱をつけても、それはそれでまたおかしな事になります。限られた強弱の範囲内で、そつなく、スムーズに流れるようにします。
ここで形式を書いておきます。
A 5~12小節間
B 13~28小節間
A 29~36小節間
C 37~52小節間
A 53~60小節間
この BセクションとCセクションはメゾフォルテやフォルテが出てきますので、ある程度音量を上げて構いませんが、あまりきついフォルテはひかえ、マルカートな音などにならないように注意してください。
テンポは揺らさないでと前述しましたが、Bセクションの終わり(28小節目)と、Cセクションの終わり(32小節目)だけは、ほんの少しだけテンポを引っ張り(遅くするということ)、次のセクションに入ると良いでしょう(ただし音楽を止めてはいけません)。