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グリンカ :アリャビエフの歌曲「ナイチンゲール」の主題による変奏曲

Glinka, Mikhail Ivanovich:Variations on the song The Nightingale by Alexandr Alabiev

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:変奏曲
総演奏時間:7分00秒

解説 (1)

総説 : 齊藤 紀子 (630文字)

更新日:2007年11月1日
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ロシア人として国際的な評価を得るに至った最初の作曲家と考えられている。また、当時の多くのロシア人作曲家と同様に、貴族の身分で、言わばディレッタントとして音楽に携わるようになった。そして、イタリアやベルリン、パリにも足を運び、そこで触れた和声法にロシアの音楽の要素を折衷させる方法を模索した。その試行錯誤は、後のロシアの音楽が、グリンカを模範としながら新しい道を切り開いていったことから、ある程度成功していると言えるだろう。この変奏曲の原曲については、アリャビエフの《夜うぐいすとの別れ》を参照されたい。グリンカが、ベルリンに滞在していた(1833-1834年)際、29歳から30歳にかけて作曲された。

アダージョの4分の4拍子による4小節の導入部で開始する。テーマは、アンダンテ・コン・グラツィア・エ・レガートの指示がなされ、4分の2拍子で歌われる。テーマの音の並びは、非常に直截的なものでありながら、哀愁を帯びた内的な性格も併せもっている。この変奏曲では、第1変奏からして、扱う音域を拡大し始める。そして、第2変奏ではそれに加え、音価を細分化している。この第2変奏は、比較的規模の大きい構成となっており、途中で移旋する。続く第3変奏は、コン・ブリオの8分の6拍子で書かれており、推進力に満ち溢れた音楽が展開される。また、この変奏においても途中で移旋が見られ、テンポの変化も度々指示される、比較的規模の大きい構成となっている。そして、この変奏をもって曲が閉じる。

執筆者: 齊藤 紀子
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