ハイドン :ソナタ 第15番 第3楽章 Hob.XVI:13

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.15 Mov.3 Finale: Presto

作品概要

楽曲ID:32147
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6 応用7 発展1

楽譜情報:7件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (422文字)

更新日:2025年1月26日
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器楽的要素の強い楽章ではありますが、弦楽器よりも、伴盤楽器を意識した楽章です。マーキングがPrestoですので、かなり速いテンポを要求されているわけですが、この楽章で大事なことは、「決して重たくならないこと」です。

冒頭、1~4小節間、左手1拍目裏拍のスタッカートは短ければ短いほど良いです。ほぼ力を入れず、本当に少しだけ触る程度のタッチで、存在感が無いようにして下さい。5~8小節間の左手は、4分音符で書いてありますが、やはり少し短めにした方が良いような気がします。23~25小節間の左手も同様に、4分音符分伸ばさずに、短めに切って良いでしょう。

44小節目以降の左手の16分音符はアルペジオですが、これもレガートに弾かずに、伴盤の半分位を触るタッチで、手首を回転させ、1音1音が短く切れ、ドライなアルペジオで良いと思います。

この楽章はハイドン独自のユーモアで溢れています。楽しく、冗談を言うよ うに、相手を驚かせるように弾いても良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎