ハイドン : ソナタ 第15番 第2楽章 Hob.XVI:13
Haydn, Franz Joseph : Sonate für Klavier Nr.15 Mov.2 Menuet - Trio
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:応用4 応用5 応用6
楽譜情報:6件解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(576 文字)
更新日:2025年1月26日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (576 文字)
この第2楽章も、第1楽章と同様、器楽的要素が強い楽章です。やはり弦楽4重奏をベースに考えていきましょう。例えば、21小節まで、チェロは出ずに、ヴァイオリンとヴィオラ3本のみの演奏と仮定すると、ちょうど3声で進みますので、イメージがしやすいですね。
3小節目のメロディーラインのように、スラーが2つの音にかかっているときは、それなりのヴァイオリンのボーイングを真似してみてください。この場合、2つの音の2つ目は、力を入れず、ppでスタッカートにしてみてください。
さて、トリオのセクションの27~28をご覧下さい。ここは、チェロが入っても入らなくても良いのですが、右手を2声に変えてしまいます。即ち、内声で保続音のHを8分音符に扱わず、4分音符として、ppで、親指でのばしてください。そうすることで、拍の表にも、Hは鳴り続けさせることができます。その上でペダルを1拍ずつ踏むと、Hは残りますが、濁りは生じません。この保続音を1つの楽器に例え、伸ばし続けると仮定してくださ い。筆者も試してみましたが、明らかにこの方が厚みも出ますし多声に聴かせる事ができます。
ちなみに、この2小節をペダルを踏まずに、音価をしっかり守り、楽譜通りに弾くと、実に味気ない、機械的で、縦割りな音楽に聴こえる事がわかります。細かいポイントではありますが、このような気遣いが重要です。
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