ハイドン :ソナタ 第11番 第2楽章 Hob.XVI:2

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.11  Mov.2 Largo

作品概要

楽曲ID:32133
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (412文字)

更新日:2024年12月16日
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これはまさにアリアだと考えてください。オペラの中の1シーンです。女性歌手が歌うのに、細かい音符(32分音符など)が無理のないゆっくりな速度を選んでください。64分音符や、32分の3連符などが出てきますが、このような音符を弾くとき「機械的なることを避ける事」がこの楽章を弾くヒントです。

9小節目の32分音符は、女性歌手が無理のない速度で、スタッカートで歌い上げる場面ですし、17小節目など、オーケストラが休んで、歌手が自在に歌うレチタティーヴ ォ的な部分です。28~29小節間に出てくる、3連符の32分音符なども、歌手のためを考え、無理なくメロディックに歌えるように、テンポを少し抑え気味にしても良いくらい です。

これらの箇所を、コンピューターのように、きっちり正確に無機質に機械的に弾くことが、この楽章の雰囲気を壊してしまう要因となります。決して硬くならないように、特に細かい音符のリズムはむしろ正確に弾かないようにします。

執筆者: 大井 和郎
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