ハイドン :ソナタ 第8番 第1楽章 Hob.XVI:5

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.8 Mov.1 Allegro

作品概要

楽曲ID:32124
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展1 発展2 発展3

楽譜情報:6件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (386文字)

更新日:2024年12月16日
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終楽章が presto で、第1楽章が Allegro のソナタです。Allegro とはどの程度速いのでしょうか。2/4という拍子は、この時代ではかなり速いテンポで弾かれていたみたいです。実はこの第1楽章、テンポによってムードが一変します。

テンポが速ければ、生き生きとした第1楽章で、大変活発です。例えば、4分音符=100位でしょうか。トリルは技巧的になり、3連符はかなり速くなり、とても劇的になります。舞台の上を忙しく演技をする歌劇のような光景が思い起こされます。

しかしながら、テンポが、4分音符=87くらいで弾いたらどうなるでしょうか?大変落ち着いた第1楽章になり、田園風景さえ思い浮かぶ、実にのどかで平和な楽章になります。テンポを落とすことで、トリルやターンがより一層効果的になります。

奏者は多くのテンポを試して、イメージする音楽に合うテンポを選んでみてください。

執筆者: 大井 和郎
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