ハイドン :ソナタ 第3番 第3楽章 Hob.XVI:9

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.3 Mov.3 Scherzo

作品概要

楽曲ID:32111
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (398文字)

更新日:2024年12月16日
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1小節目の右手のメロディーの書き方、2/4拍子で書かれてあること等を見たとき、かなり速いテンポの終楽章であることが分かります。この楽章の演奏失敗例としては、丁寧にゆっくり弾いてしまうことにあります。忙しさを感じる位、速いテンポで理に適う楽章です。

雰囲気としては、楽しくはしゃぐ様子と考えます。そのため、軽快であること(重たさを感じさせないこと)が重要で、そのためには、この楽章に書かれている全ての8分音符をスタッカートで弾いて良いでしょう。

奏者は、この楽譜には、いくつかの版がある事を確認してください。例えば、8小節目1拍目左手は、BGと書いてある版と、CGと書いてある版があるようです。その他、10小節目2拍目右手は、BDBと書いてある版と、BDCと書いてある版があるようです。また、18小節目の右手1拍目は、装飾音のFが書かれてある版もあります。色々チェックして、好みの音を選んでみましょう。

執筆者: 大井 和郎