ハイドン :ソナタ 第3番 第1楽章 Hob.XVI:9

Haydn, Franz Joseph:Sonate für Klavier Nr.3 Mov.1 Allegro

作品概要

楽曲ID:32109
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (444文字)

更新日:2024年12月16日
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ハイドンの楽しさ、ユーモアが十分に出ている第1楽章です。

基本的に器楽のアンサンブルなのですが、編成が2つあると考えます。「少ない楽器の編成」と「多くの楽器の編成」の2つです。見分け方としては、左手の音にあり、左手オクターヴになっているところは大きな編成で、音量も大きく、左手が単音の場所は小さな編成で、音量も小さくします。

例えば、1小節目から2小節目の1拍目までは大きな編成で、1拍目裏拍からソロの楽器が FFF と演奏し始め、7小節目2拍目の表拍までこの編成が続きます。

大きな編成と小さな編成は必ずしもセクションで分けられているとは限らず、例えば、16小節目1拍目は大きな編成、2拍目からは突然小さな編成というような事もあります。

そして、18小節目1拍目で突然大きな編成となる、ハイドン特有の「驚き」の一面 もあります。8~9小節間や、35~36小節間など、64分音符が出てくるところは、早口でまくし立てられるような、ハイドン特有の冗談ぽいイメージです。とにかく楽しく弾いてください。

執筆者: 大井 和郎