当時としては珍しい5/4拍子で書かれており、ショパン唯一の5拍子となった緩徐楽章である。
・冒頭
なお、第3小節の3~4拍目にかけてメロディーとバスの間に連続8度が生じているが、自筆譜でもこのようになっている。
中間部に入っても左手の伴奏音型は変わらず調性も変イ長調のままなので、コントラストは弱いが、ここではショパンの好んだポリリズムが駆使される。
第24~29小節
再現部はわずか6小節に短縮されているが、冒頭2小節が装飾された後、最初とは全く異なる展開を見せる。そして、ソプラノとバスで会話するかのようなコーダで第3楽章は閉じる。
・終結部