ラモー :クラヴサン曲集と運指法 第2番(第3組曲) 一つ目の巨人(ロンドー)

Rameau, Jean-Philippe:Pièces de clavecin avec une mèthode sur la mècanique des doigts "Les cyclopes(Rondeau)"

作品概要

楽曲ID:23670
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:組曲
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 上田 泰史  (293文字)

更新日:2020年4月21日
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「一つ目の巨人」とはギリシア神話に登場する怪物(または神)キュクロープスである。フランス語の原題では複数形になっているので、何人もの単眼巨人がいるということになる。この曲がなぜそのような名前で呼ばれるのはか判然としないが、フランソワ・クープランの「オルドル」と呼ばれた組曲がそうであるように、当時作曲者の周囲で話題にのぼった事柄が曲のタイトルとして用いられることはしばしばあった。この曲集タイトルに「指の技巧練習用のメソッド付き」とあるように、ラモーはこの曲集自体に練習曲的な役割を与えようとしたようだ。実際、このロンドにおいても、連打や跳躍を多用するトッカータ風の動きが頻繁に現れる。

執筆者: 上田 泰史 
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