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パデレフスキ :6つの演奏会用ユモレスク 第6番 幻想的クラコヴィアク  Op.14-6

Paderewski, Ignacy Jan:6 Humoresques de concert No.6 Cracovienne fantastique Op.14-6

作品概要

楽曲ID:22638
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:発展3 発展4 発展5 展開1 展開2 展開3

楽譜情報:3件

解説 (1)

【演奏のヒント】 : 濵田 眞子 (492文字)

更新日:2022年7月5日
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ロ長調、2/4拍子。Allegro moderato。

クラコヴィアクとは、馬の動きを模倣したステップで知られる、

マズルカやポロネーズと並んでポーランドを代表する舞曲です。

「突き踊り」とも呼ばれ、シンコペーションが特徴的です。

この曲でも、冒頭から左手のリズムにシンコペーションが現れています。

馬が駆け出し始めるような音楽から、3度の軽やかな重音、

一気に駆け上がるオクターブなど、

テクニック的にも音楽的にも華やかな冒頭部分です。

41小節目のscherzosoからは、怪しげな和音が現れ、

その後美しいスケールで次へ流れ込みます。

59小節目からは、41小節目と同じモチーフですが、

オクターブを多用してさらにこの場面を訴えるように盛り上げます。

105小節目のTempoⅠから、冒頭部分が左手のリズムを変えて戻ってきて、

143小節目の同主調(ロ短調)から借用したⅡ7の和音でクライマックスを迎え、

重音+単音の3連符で駆け降り、151小節目Prestoからどんどん前へ、

最後は両手の華やかなアルペジオと、

ドミナント(こちらもロ短調からの借用)→トニックの

はっきりとしたカデンツで堂々と幕を閉じます。

執筆者: 濵田 眞子

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