シューマン :幻想小曲集 夢のもつれ Op.12-7
Schumann, Robert:Phantasiestüke "Traumes Wirren" Op.12-7
解説 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (238文字)
8曲からなる「幻想小曲集」の第7曲に収められているもので、1837年に書かれている。明るく軽やかで、練習曲風の性格の曲。中間部は和音で奏でられるが、それ以外の部分は16分音符の細かい音型で貫かれている。
技術的には、右手の4と5の指を交互に動かす箇所が非常に多く、弾きにくいことこの上ない。このため「夢のもつれ」というタイトルを「指のもつれ」などと皮肉って呼ばれることすらある。それでも、鮮やかに夢が交錯する魅力的な曲なので、単独で採り上げて演奏される機会のとても多い曲である。
幻想小曲集 7.夢のもつれ
幻想小曲集 Op.12 7.夢のもつれ