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ビール :ソナチネ Op.57-4

Biehl, Albert:Sonatine Op.57-4

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (943文字)

更新日:2018年3月12日
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第1楽章  Allegro non troppo を守り、速く弾きすぎないように注意します。この楽章の難易度はそれほど高くありません。わりと誰にでも弾けると思います。しかしこのソナチネは音楽的側面に注意をします。音楽が平坦にならないようにするにはどのような工夫が必要でしょうか?ダイナミックを守ることは勿論ですが、それだけに留まらず、各フレーズに表情を与えることが大切です。 冒頭から見てみましょう。例えば1-4小節間を台詞に置き換えたとき疑問文のように終わりますね?とても楽しい質問と考えます。または、話がまだ終わっておらず、とりあえず4小節目で一区切りと考えても構いません。そしてそれと、5-8小節間を比べたとき、5-8小節間のほうが明らかにテンションが高くなりますね。  7小節目にドッペルドミナントがあるため、8小節目がドミナントで終わっているのにも関わらず、解決したような錯覚に陥ります。1-4小節間よりも、5-8小節間のほうが楽しみに溢れています。  9小節目、一度ダイナミックを落とし、1小節目と同じフレーズが始まりますが、今度は左手の伴奏が動き始め、ますますテンションは上がっていきますね。しかしながら、8小節目がドミナントで終わっている1つめのセクションに対し、2つめのセクションは16小節目においてトニックで終わっています。こちらの方が大人しい終わり方ですね。  そして、17-20小節間、初めてフォルテマーキングが出てきます。不安や文句を言っているところでしょうか?21-24小節間、少し楽天的になりますね。  25-28小節間、がらりとムードが変わります。25-26小節間よりも27-28小節間のほうが若干音量が少なくても良いでしょう。29からクレシェンドをかけ、Bセクションの終わりの32小節目にたどり着きます。  もうおわかりかと思いますが、基本的に4小節単位のフレーズで書かれており、リズムはほぼ同じです(4分音符3つに8分音符2つ)。それら、各フレーズの表情をどのように感じ、どのように演奏するかがこの曲を演奏するヒントになります。決して平坦にならないようにします。  先生方は、子供達にひとつひとつのフレーズの気持ちを訊き、それを表現させてみましょう。

執筆者: 大井 和郎
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