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クレメンティ :ピアノフォルテのための「月の光」による幻想曲と変奏曲 Op.48 幻:ハ短調/変:ハ長調

Clementi, Muzio:Fantasie, avec variations, sur l'air "Au Clair de la Lune," pour le piano forte 幻:c-moll/変:C-Dur Op.48

作品概要

出版年:1821年 
初出版社:Clementi/ Breitkopf&Härtel/ Naderman
献呈先:ラ・マレシャーレ・モロー夫人(Madame la Marèchale Moreau)
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:9分20秒

解説 (2)

総説 : 林川 崇 (492文字)

更新日:2014年1月20日
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荘重な序奏は、長調と短調やテンポの違いだけで冒頭の和声進行が主題と共通している他、旋律の中に、主題の断片が巧妙に織り込まれている。続く主題提示の後の変奏曲では、演奏技巧の誇示よりはむしろ、多彩な変容技法や、変奏によっては小節構造や和声を変えるなど、趣向を凝らした構成が前面に出たものとなっているが、こうした念入りさは、クレメンティが若い頃、しばしばソナタの終楽章に置いた流行の旋律による変奏曲とは一線を画したものであり、このような点を以て、単なる「変奏曲」ではなく「変奏付き幻想曲」としている所以なのかも知れない。

この幻想曲が書かれたのとほぼ同時期に、当時パリ音楽院ピアノ科の主任教授であったピエール=ジョセフ・ヅィメルマン(Pierre-Joseph Zimmermann 1785~1853)も同じ主題を用いて、一種のパラフレーズである「民謡『月の光』による冗談」作品 8(冗談どころではない力作)を作っており、主題の扱いに類似点が見られるのは大変興味深い。

革命期から帝政期にかけて数々の軍功を上げたモロー元帥の夫人に献呈。彼女はクレオール系で、優れたピアニストとしても知られた。

執筆者: 林川 崇

成立背景 : 林川 崇 (287文字)

更新日:2014年1月20日
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