平井 康三郎 :平城山

Hirai, Kozaburo :Narayama(Mount Nara)

作品概要

楽器編成:歌とピアノ 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (2)

解説 : 仲辻 真帆 (518文字)

更新日:2018年4月20日
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いにしえの奈良の都に想いを重ねた北見志保子の二篇の短歌に、平井康三郎が曲をつけた独 唱曲である。1935年に作曲された《平城山(ならやま)》は、 《甲斐の峡(かいのさわ)》、《九十九里浜》とあわせて一連の3部作とされる。

平井康三郎の作品の中でも特に著名な《平城山》は、格調高い歌詞や痛切な歌唱が聴きどころであるが、ピアノ伴奏が非常に重要な役割を担っていることも特記できる。

作曲者は、この作品を性格づける16分休符、 16分音符、付点8分音符から成る音型のリズ ムに注意を払うよう希望していた。また、間奏部分で左手が担う旋律を聞かせること、最後のアルペッジョをゆるやかに奏することも要請している。

前奏から続く伴奏の音型にかんしては、「琴を模している」という解説が多く見受けられる (例えば全音楽譜出版社から2005年に刊行された『日本歌曲選集2』など)。しかし、平井康三郎から歌唱指導を受けた声楽家のなかには、この伴奏が ヴァイオリンにふさわしいと作曲者は述べていた、と証言する者もいる。いずれにせよ、ピア ノ伴奏時には他の楽器の音色にとらわれず、いかにしてピアノで効果的な表現を引き出すかと いうことに集中するのが最善であろう。

執筆者: 仲辻 真帆

About work(s) : 仲辻 真帆 (1393文字)

更新日:2018年4月20日
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