2014年のピティナ新曲課題曲（E級課題曲）として作曲された。明確な再現部を持つ変則的な3部形式になっており、その楽想は緩徐部、急速部、緩徐部になっている。

ピッチ組織に関して、作品の要所では3度堆積和音（または3和音）が使用されるものの、基本的には5度堆積と4度堆積和音が主となっており、その各部分音が上下に半音的にスライドすることにより多様な音響を作り出している。緩徐部で表されるメロディは、きわめて装飾的であり、フルートのような笛の音を想起させる。

初演：2014年 ピティナ・ピアノコンペティション

楽譜：コンサート・ピース コレクション Moment Musical （モーメント・ミュージカル）（カワイ出版）

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