作品概要
楽曲ID:18255
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
解説 (1)
解説 : 上田 泰史
(426 文字)
更新日:2020年4月21日
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解説 : 上田 泰史 (426 文字)
更新日:2020年4月21日
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日本の月にまつわる言い伝えから題材をとった小品。ラヴェル風の和声付けがなされていながら、旋律はどこか和風な興趣を感じさせるのは、エオリア旋法が用いられているからだろう。冒頭、月明かりのように包み込む主要動機コラール風に示されるが、直後に三連符と付点リズムの動機が示される。この動きのある動機は、ちょうど、うさぎの動作に対応しているようである。中間部(第9小節)は冒頭のモチーフと付点リズムの発想と受け継がれ、新しい旋律が導かれる。この新たなフレーズは、内声の旋律(第11~12小節)と対話する。地上を遠く離れていくように曲が転調するや、思いがけないリズムの崩れ(第19~20小節)が生じ、流れに妙味が添えられる。主題はもはやもとの調には戻らず、変ロ音を中心とする旋法で再現される。このとき、2つの主要モチーフが同時に聴かれる(第30小節)。コーダに相当する第37小節以降は、ほぼ安定的にもとの調で進行するが、途中、スタッカートで再び、うさぎが顔をだす。
執筆者:
上田 泰史
楽譜
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