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プーランク :ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP.119

Poulenc, Francis:Sonate Pour Violon Et Piano FP.119

作品概要

楽器編成:室内楽 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:19分00秒
著作権:要調査

解説 (1)

執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (952文字)

更新日:2018年3月12日
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この作品は、1942年の夏から翌43年の春にかけて作曲された、プーランクの最後のヴァイオリン・ソナタである。プーランクは、音楽学者・音楽批評家のクロード・ロスタンとの対話の中で、「本当のことをいうと、ソロ・ヴァイオリンは嫌いなんです」と告白しているが、にもかかわらずこの作品を書いたのは、プーランクにヴァイオリン・ソナタの作曲を依頼したヴァイオリニストのジネット・ヌヴーのおかげである、としている。このころプーランクは、1936年に銃殺されたスペインの作家、フェデリーコ・ガルシア・ロルカの思い出に捧げた作品を何か書きたいと思っていたため、作品はガルシア・ロルカに献呈された。初演は1943年6月21日にパリのサル・ガヴォーにて行われ、ヌヴーがヴァイオリンを、作曲家がピアノを担当した。なお、本作品は1949年に改訂されており、今日ではこの改訂版が多く演奏されている。  第1楽章(アレグロ・コン・フォーコ)は変形した三部形式。ピアノとヴァイオリンの和音のアタックによる短い前奏に続き、付点リズムのモティーフを基礎とする主題が中心となる。一旦長休符を挟んで、4分の2拍子になると速度を落とし、続く8分の12拍子の部分では、1947年初演のオペラ《ティレジアスの乳房》の最終場の合唱を思わせる、アーチ型の息の長い旋律が提示される。最後は冒頭の主題が回帰するものの、すぐに終結部分に移行して終わる。  第2楽章(インテルメッツォ、トレ・レント・エ・カルム [非常に遅く、穏やかに])は、プーランクが最初に完成させた楽章。楽譜冒頭には、ガルシア・ロルカの詩作品『六弦』の冒頭の、「ギターは数々の夢を泣かせる La Guitare fait pleurer les songes」が引用されている。プーランクはこの楽章を「少しスペイン風」と述べており、中間部に聞かれる、和音の機能和声風の進行などのプーランクらしさと、スペイン民謡を思わせる旋律などの要素が融合している。  第3楽章(プレスト・トラージコ)は、第1楽章の主要主題から引き出された冒頭の主題から始まる。時折ピアノのソロを挟みつつ冒頭主題を様々に繰り返したのち、「とても表情豊かに、痛々しげに」と指示された不協和な緩徐部分から、力強く締めくくられる。

楽章等 (3)

第1楽章

総演奏時間:6分20秒 

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第2楽章

総演奏時間:7分00秒 

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第3楽章

総演奏時間:5分40秒 

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