渡部 賢士 :こわれたトランペット
Watanabe, Kenji:Broken Trumpet
演奏のヒント : 大井 和郎 (482文字)
この曲は、基本的に2小節単位で進みます。2小節毎に、トランペットとそれ以外の、伴奏でも、アンサンブルでも、返答でも何でも良いのですが、現時点では判りやすく「アンサンブル」としておきます。即ち、トランペットの部分は、1~2小節間、5~6小節間、13~14小節間、おまけで、17小節目 とします。それ以外はアンサンブルとします。この、トランペットとアンサンブルの掛け合いになります。
故に、トランペット部分、例えば1~2小節間の右手部分は、管楽器らしく、スタッカート、あるいはセミスタッカートにします。レガートでは弾きません。左手もスタッカートで大丈夫です。その次に、3~4小節間でアンサンブルが来る部分は、レガートで弾きます。このような、はっきりとした、アーティキュレーションのコントラストを取ることで、とても曲が判りやすくなり、今、どちらの演奏か(トランペットかアンサンブルか)、すぐ判りますね。
9~12小節間は、Bセクションと考えます。これはトランペットではなく、アンサンブルの部分と考えます。音質は軽やかに品良く、壊れたトランペットを描写させないように弾きます。
【2024ピティナコンペ課題曲】こわれたトランペット
こわれたトランペット
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