スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ イ長調 K.62 L.45
Scarlatti, Domenico:Sonata A-Dur K.62 L.45
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
執筆者 : 丸山 瑶子 (268文字)
K. 62 3/8 Allegro A-dur 3:20
両手の交差や広い跳躍が少なく演奏の難易度は低い。また構成も比較的簡明で、規則的なゼクエンツが顕著である。形式上、興味深い点を挙げるとすれば、前半における各楽節の順序が、再現時に入れ替わっている点である。後半の主調への転調は、前半の転調領域の素材で処理され、前半では転調前にあった第5小節以降の分散和音動機は、更に後方、主調回帰後へと移動する。その結果形式全体としては、作品の冒頭と末尾が、調だけでなく素材も(完全にシンメトリカルな位置ではないが)一致する、閉じた構造となっている。
ソナタ イ長調 K.62
検索