スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ K.54 L.241 イ短調

Scarlatti, Domenico:Sonata a-moll K.54 L.241

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分10秒

解説 (1)

執筆者 : 丸山 瑶子 (233文字)

更新日:2012年11月28日
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全体的に見て、左手は中音域より上にあることが多いため、相対的に低音域の響きが際立っている。この左手の音域の高低移動は、音響を対照づけるだけのものではない。例えば第16、20小節では左手が低音域に下がり、終止カデンツ進行となるが、それまで低音域が限定的に使われていたため、一層このカデンツの響きが強調されてくる。第45小節からは右手を跨いで跳躍する左手が、最上声と最低声の2声に下行音階を形成している。音域の設定は、楽曲の和声や形式構造と密接に関連していると言えよう。

執筆者: 丸山 瑶子