スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ ヘ短調 K.50 L.440
Scarlatti, Domenico:Sonata f-moll K.50 L.440
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
執筆者 : 丸山 瑶子 (194文字)
冒頭楽段と、前半部のそれ以降の音楽をゲネラルパウゼで区切るという構成は他のソナタにもよく見られるもの。解決音へのオクターヴを超える跳躍(ex. 第5-6小節)、右手を跨ぐ左手のポジション移動とその結果起こる音域の急激な変化(ex. 第47小節~、第89小節~)、ゼクエンツへの期待を裏切るシンタックスの崩れ(第81小節~)など、スカルラッティのソナタ書法の諸特徴をそこかしこに指摘できる。
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