スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ K.49 L.301 ハ長調

Scarlatti, Domenico:Sonata C-Dur K.49 L.301

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:5分40秒

解説 (1)

執筆者 : 丸山 瑶子 (247文字)

更新日:2012年11月28日
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冒頭2小節はバスに引き延ばされたC音と上声の分散和音で主調主和音が明確に示されるが、その後、上声は倚音により常に強拍での主和音解決を避け続ける。バスの進行が簡明なこともあって和声進行は明白だが、第29小節で属調G-durが確定される決定的な点まで強拍上の両手同時の主音解決が書かれないのは、全体の調プランの大枠を意識して差別化を図ったのだろうか。なお第86小節のG音に指示された「trillo」の語は、17世紀において今日の意味でのトリルとトレモロの両義があり、用法は作曲家により異なっていた。

執筆者: 丸山 瑶子