スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ ニ長調 K.45 L.265
Scarlatti, Domenico:Sonata D-Dur K.45 L.265
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
執筆者 : 丸山 瑶子 (223文字)
本作品ではリズムの工夫が注目される。前半では低音が付点4分音符のリズムを殆ど休みなく刻むため、第18小節からこのリズムが中断されて2声が16分音符の走句の交替となった時、その活発さが一層際立って聞こえてくる。作品中で最も異質な部分は後半の第31-34小節だろう。この部分は前半第12-15小節との対応が認められるが、後半では低音のリズムに一貫性がなく、基本拍子からの逸脱や、半音進行と繋留による不協和音と相まって、極めて高い緊張感が生まれている。
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