プリューダン : さらば春よ, エチュード=カプリス Op.53
Prudent, Émile (Racine Gauthier) : Adieu Printemps, Caprice-Étude Op.53
作品概要
楽曲ID:15507
出版年:1859年
初出版社:Paris: G. Brandus & S. Dufour
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:練習曲
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
出版年:1859年
初出版社:Paris: G. Brandus & S. Dufour
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:練習曲
総演奏時間:6分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
執筆者 : 上田 泰史
(487 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : 上田 泰史 (487 文字)
更新日:2010年1月1日
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プリューダンの作品にはフラット系の作品が多いが、柔らかく穏やかな表現を求めて彼は自然にこの種の調性を選択しているようだ。田園的・牧歌的な性格小品は50年代の創作に多く見られる。プリューダンの友人で音楽院教授となったマルモンテルは、魚釣りを好んだというプリューダンの自然に対する親しみについて次のように述懐している。
プリューダンは、まさに性格小品においてこそ、いっそう独特な形でその個性を明示している。描写的な音楽と風俗画風の音楽はとりわけ詩的な音楽家としての彼の気に入るところであった。夢の領域にある自然を熱烈に愛したプリューダンは、しばしば田園風の主題や田園恋愛詩、牧歌から、非常に巧みに着想を得た。[...]しかし、打ち解けた音楽についての打ち明け話をしているときに私がこの芸術か自身から聞いた著しい逆説によれば、プリューダンは風景画家を好まず、大きな水平線を称賛する平凡な人々には属していなかった。自然を模倣する和声、自然の甘美なざわめきが彼の中に響いていた。
ロンド形式によるこの曲では、序奏部の短い下音型が心地よいそよ風を思わせる主部のエピソードで十分に利用される。
執筆者:
上田 泰史
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