日高 弘 :エベレスト山のシャコンヌ ハ短調 Op.186-12
Hidaka, Hiromu:Chaconne Mt. Everest c-moll Op.186-12
執筆者 : ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (185文字)
雄大なエベレスト山とそこに登る登山者の心理的高揚を表現した連続変奏曲です。最初は低音域にあった右手の変奏メロディーが、より複雑になりながら、中音域を通って高音域に達します。同時にメロディーは多くの装飾音に多彩に性格づけられながら、緊張力を高めていきます。ハーモニーの交代の周期が短くなった後で、力強くも暗かった曲想は長調に転じ、徹底的な光の中でクライマックスを迎えます。
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