カスティリョーニ 1932-1996 Castiglioni, Niccolo
解説:齊藤 紀子 (472文字)
更新日:2008年12月1日
解説:齊藤 紀子 (472文字)
1.学習・師事歴
イタリアの作曲家。ミラノ音楽院でピアノと作曲を学んだ。その他に、ザルツブルクのモーツァルテウムの研究課程にも学び、ダルムシュタットの夏期セミナーも受講した。
2.作風
カスティリョーニは当時の時流に反して十二音技法の採用や新古典主義への傾倒に対して慎重に臨み、むしろ、後期ロマン派の管弦楽曲を洞察していた。現代音楽の両極にあるものを中性化させた独自の語法を用いることが多い。
3.受賞歴
ラジオ・オペラのための《鏡を通して》でイタリア賞を受賞。ニューヨーク州立大学バッファロー校に専属作曲家として招聘された。
4.指導歴
ミシガン大学の客員教授、カリフォルニア大学サンディエゴ校の評議員兼講師、ワシントン大学の教授を歴任。
5.作曲以外の活動
当初は、ピアニストとして活動していた。時流にのまれることなく、作曲家としての自身の考えをもち続けた、まさしくその考え方は『趣味と自由について(Del gusto e della liberta)』や『音楽:象徴と文明(Musica: simbolo w civilta)』等の著述にもあらわれている。
執筆者:
齊藤 紀子
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