ブレスゲン, セザール 1913-1988 Bresgen, Cesar
解説:齊藤 紀子 (440文字)
更新日:2008年10月1日
解説:齊藤 紀子 (440文字)
オーストリアの作曲家。ミュンヘン音楽アカデミーにて作曲やオルガン、ピアノ、指揮を学んだ。その間、ロンドンに5ヶ月滞在してレスリー・バローズ・ダンス・スタジオのピアニスト兼作曲家を務め、バレーを始めとする舞台芸術に関心を持つようになった。卒業後は、バイエルン放送青少年音楽部門における勤務を経て、ザルツブルクのモーツァルテウムの招聘を受けて作曲を指導した。ザルツブルクに移った年、同地に青少年のための音楽院を創立している。第2次世界大戦の終盤には兵役を務めた。終戦後はオルガン奏者や聖歌隊指揮者として活動している。この職にあたったミッタージルではウェーベルンと出会い、ウェーベルンの死後に《レクイエム》を作曲した。間もなくザルツブルクに戻り、ヒンデミットの作曲セミナーに参加している。ブレスゲン自身は、ストラヴィンスキーとヒンデミット、バルトークの影響を受けたと語っている。また、フェーリクス・モットル賞やミュンヘン市音楽賞、ザルツブルク文化賞、オーストリア国家賞等の受賞暦がある。
執筆者:
齊藤 紀子
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