ハウアー 1883-1959 Hauer, Josef Matthias
解説:齊藤 紀子 (315文字)
更新日:2008年8月1日
解説:齊藤 紀子 (315文字)
オーストリアの独学の作曲家。十二音技法へのこだわりが強い。シェーンベルクが主催する「私的演奏協会」でハウアーの作品を紹介したが、ハウアーが我こそ十二音技法の創始者と主張したため、その人間関係はこじれた。初期の作品から半音階的なポリフォニーによる十二音技法を追究し、確かに1919年にシェーンベルクに先立つ形で十二音技法を体系化している。ナチスの権力の増大と共にハウアーの作品は退廃した芸術というレッテルを貼られるようになり、隠遁生活を送った。その間に、《十二音の戯れ》という名のもとに1000曲に及ぶ多様な曲種の十二音音楽を創作している。第二次世界大戦後にようやくハウアーの作品も日の目を見るようになり、演奏されるようにもなった。
執筆者:
齊藤 紀子
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作品(6)
ピアノ独奏曲 (3)
ピアノ合奏曲 (1)
種々の作品 (3)
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