ディッタースドルフ 1739-1799 Dittersdorf, Carl Ditters von
解説:菊池 朋子 (356文字)
更新日:2010年1月1日
解説:菊池 朋子 (356文字)
12歳でオーストリアの宮廷に入り、そこでヴァイオリンと作曲を学び、ウィーンの宮廷劇場楽団員となった。各地の司教に仕えながらヴァイオリン演奏、作曲を行い、あらゆるジャンルにわたって多くの作品を残した。現在は演奏される機会が多いとはいえないが、当事の古典派のスタイルが生き生きと表れている。最も成功した作品はジングシュピール「医者と薬剤師」(1786)。イタリア・オペラやフランスのオペラ・コミックなど外国のオペラが人気を得る中でドイツ語の語り、劇、アンサンブル的要素が強められたジングシュピールがウィーンでは流行した。このような流れがあったからこそ後のモーツァルト「魔笛」が生まれたということもでき、ディッタースドルフは時代的にハイドンとモーツァルトの間に位置する、まさに古典派を生きた作曲家と言うことができよう。
執筆者:
菊池 朋子
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作品(2)
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