マルタン 1890-1974 Martin, Frank
解説:樋口 愛 (591文字)
更新日:2007年10月1日
解説:樋口 愛 (591文字)
1890年ジュネーブに生まれる。作曲家。8歳の頃から作曲を始める。音楽の機関では教育を受けておらず、和声と作曲、ピアノをヨーゼフ・ラウバーに師事。1926年ジャック‐ダルクローズ研究所にて音楽理論と作曲を教え、ジュネーヴ音楽院で室内楽の指導をした。1950年からはケルン音楽大学にて作曲の講座を開講した。彼は10歳の時に聴いたバッハの《マタイ受難曲》に大変感銘を受けている。その影響のせいからか彼は和声を最も重要なものとして考えていた。初期の作品では、一元的でアルカイックを意識した様式に移行し、旋律旋法と完全三和音のみを用いて古典派やロマン派の和声とは異なった作風となっている。また、フランクやラヴェルの影響を少なからずうけている。後、古代、インド、ブルガリアのリズムや民族音楽を取り入れた作品を遺した。そして後期にはシェーンベルクの十二音技法を応用するが、彼は拡張された調整における和声にこだわり、無調を嫌った。マルタンは下記の様に遺している。「作品の中で表される魂、精神、感性それぞれの動きがいかなるものであるとしても、その状態が苦悩あるいは、絶望でさえあったとしても、我々の内に究極のイデアを喚起するこの解放、この昇華・・・その兆しを芸術は必然的に具えており、これこそが「美」と呼ばれるものだと私は思う。」
主な作品として声楽曲、協奏曲、室内楽曲、交響曲、ギター曲などである。
作品(9)
ピアノ協奏曲(管弦楽とピアノ) (1)
協奏曲 (5)
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ピアノ独奏曲 (3)
★ 種々の作品 ★ (2)
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