デュパルク 1848-1933 Duparc, Henri
解説:齊藤 紀子 (350文字)
更新日:2008年8月1日
解説:齊藤 紀子 (350文字)
フランスの作曲家。19世紀のフランス歌曲への貢献度が高い。なかでも、ボードレールの詩に基づく《旅への誘い(L’invitation au Voyage)》がよく知られている。この曲を含めた4曲の歌曲は、デュパルク自身の手によってオーケストラ伴奏のために編曲されている。
セザール・フランクにピアノや作曲、音楽理論を師事した。近代フランス音楽の確立に一役を買った「フランキスト」にフランクと共に名を連ねている。精神を患ったために1885年以降はスイスに移って創作から身をひいた。デュパルクの歌曲は後のフォーレに続くものとして位置づけられている。厳しく自己を批判する性格から、今日に伝わる10数曲の歌曲の他は、パリで好評を得ていたチェロ・ソナタやオーケストラのための作品でさえ、デュパルク自ら破棄している。
執筆者:
齊藤 紀子
<続きを表示する>
作品(5)
ピアノ独奏曲 (2)
フーガ (2)
a
b