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久保 摩耶子 1947 Kubo, Mayako

  • プロフィール (3648文字)

  • 更新日:2018年3月12日
  • 経歴  神戸生まれの久保摩耶子は幼少からピアノのレッスンを受け、大阪音楽大学ピアノ科を卒業後1972年ウイ―ンに留学する。ウイ―ン音楽大学では作曲、電子音楽をピアノの傍ら学ぶが、二年のちには作曲に専念するようになる。同時に大学受験資格を取り、ウイーン大学に入学、作曲科と平行して、音楽学と哲学を専攻。作曲はハウベンシュトック‐ラマティーニに師事する。1980年ウイ―ン音楽大学を卒業後ヘルムートラッヒェンマンに師事するため、ハノーバーに移住。4年間ハノーバーとシュトットガルトで学ぶ。1985年からベルリンに拠点を移してヨーロッパ中心に作曲活動をする。1990年から4年間イタリアに滞在。1995年以降ベルリンに定住。1990年代から舞台作品に集中。独自の自由な発想を展開する。そのころから久保にとっては協和音の3度も路面電車のノイズも作曲のマテリアルであった。1996年オーストリア、グラーツで初演された『羅生門』−グラーツ歌劇場とシタイアーの秋委嘱作品,1998年再演−はキャリアの最高峰のひとつも言える。「久保は日本文学とヨーロッパ音楽から得たマテリアを結びつける技法を確実に駆逐している」フランクヒルベルグ、西ドイツ放送現代音楽担当。2000年に交響曲第一番をグラーツフィルハルモニー交響楽団で初演。京都市委嘱作品,交響曲第二番『再会』は故郷でのデビュー作品として京都交響楽団で初演。『羅生門』日本語による日生劇場東京初演(2002)は専門家、観衆の称賛をあび、日本で作曲家として名を広める土台となる。2005年新国立オペラ劇場委嘱作品『おさん、心中天網島物語より』の初演テレビ、ラジオ、新聞などで高い評判を得て、日本中の話題とる。2007年以降はアンサンブルザイテンブリッケとの共演や、2008に発足させたヤコブ−ヤングアジアン室内オーケストラベルリン−の芸術監督を務めるなど幅広く活躍中。第3作目のオペラ『クモの糸』初演(2010)−ベルリンノイケルン区文化局委嘱作品−はベルリンに於いて青少年参加のジュニアオペラとして成功を収める。2011年はベルリンアジア美術館の協力を得てアジア伝統楽器とヨーロッパ楽器による現代音楽「フォーカス」シリーズをプロデュース。近年は子供プロジェクトを手がけ、子供オペラ、ミュージックシアターをベルリンの学校と共同制作。その一環として2014年久喜市清久小学校で日本初の子供によるオペラ「夢」を作曲、制作。2014年ザルツブルグ、モントゼー音楽祭のコンポザーインレジデンスに招待。2015年 オーストリア、ゲーラスのアーティストレジデンスに滞在。 作風  作品の傾向はクロスオーバー的なものから伝統的な交響曲まで幅が広い。例えば、バレー、オペラ、シアターピース、ラジオドマ、Jazzやインプロヴィゼーションも混じっている。純音楽的作品中では社会的テーマや文学的テーマを使用しているのが目立つ。「久保にとって閉鎖した音楽の世界というのは考えられない。彼女通俗的な聞き方を避けるために、伝統的音色をさけている。しか作品によっては、反対に伝統的なマテリアルを好んで使用し、それを自分なりに加工したり、又、パロディーとして彼女の音色コンセプトを作り上げている。日本伝統音楽は彼女の作品には見ることはできない。しかし彼女の意識下ではそれを連想させるものがあるに違いない。特に弦楽器を使用した作品にそれが感じ取られる。」ニーケカイジンガー現代の作曲家辞典 職歴  ジャパンファウンデーションフェロー(1999)、ラインスベルグ楽アカデミーレジデンス(2000)、ハンザ科学アカデミーフェロー(2002)、ヤドファウンデーションフェロー(2004-07)、ボイスコファウンデーションフェロー(2006)、オーストリア、ドイツ、アメリカなど世界各地の音楽大学、文化研究所で現代音楽や作曲についてレクチャーをする。作品は主な音楽祭で取り上げられ、著名な指揮者、演奏家、コンサートホールから委嘱を受けている。ウイーン音楽祭、ドナウッシンゲン現代音楽祭、ウイーンモデルン、ビエンナーレベルリンムジクプロトコル、シュツットガルト放送交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団、京都市交響楽団、クラングフォールム、東京交響楽団,東京混声合唱団、グラーツ歌劇場,日生劇場,新国立劇場、指揮者:ぺ-ターエトヴェシュ、シルビアンカンブレラン、ベトフーラー、シュテファンラーノ、井上道義、大勝秀也,演奏者:ヘルベルトヘンク、ユングへーネル、マルチンムーメルター、ハーゲンカルテット,アウリーンカルテット、守屋剛志、山田岳、森川栄子、演出家:リンワイミン、粟国淳、マリーナヘルマン、渡辺和子、美術家:内倉ひとみ,アレキサンダークラウトSR,RRB,BR,HR,ORF,NAR,Israel BC,NHKなどラジオで作品の放送。2007/2010年MDR(中央ドイツ放送局)とRBB(ラジオベルリン&ブランデンブルグ)及びBR(バイエルン放送局)で作品特集番組の放送。日本ではNHKテレビ及びラジオに出演。130曲以上の楽譜はノイエムジク出版社、アリアドネ出版社、ブライトコプフ出版社出版されている。 主な業績〔抜粋〕  1978―79オーストリア政府文部省秀才奨学金受賞、  1979フランスブルジュインターナショナル電子音楽コンクー入賞、  1980ウイ―ン市音楽奨励賞交響曲『アラクノイデア』  1980-82モーツアルテウム作曲コンクール審査員、  1980ISCMイスラエル入賞合唱曲『ヨギ』初演,  1982バレー組曲〔ウイ‐ン音楽祭委嘱作品〕初演、  1982アルバンベルク協会から奨励賞室内オペラ『沈黙』に対して、  1984ISCMグラーツ『BACH-ヴァリエーション』入賞、  1984ニーダ―ザクセン州作曲奨励賞〔シュライアン滞在〕、  1986ピアノ協奏曲〔ドナウエッシンゲン音楽祭委嘱作品〕初演、  1986ベルリン現代音楽協会〔Zeit Musik〕発足、88まで同会会長、  1987シンポジウム「20世紀のピアノ作品の意義および影響」を企画、開催、  1987-89ベルリンテンペルホフ音楽学校で作曲セミナール、  1989ミュージックシアター作品ベルリン文化庁作曲奨励賞『モンタール3B』に対して、  1990室内楽〔インヴェンション現代音楽祭委嘱作品〕初演、  1988-89ベルリンウエディングシアターの音楽監督、  1991ピアノ組曲『ベルリン日記』〔ベルリンビエンナーレ音楽祭〕初演、  1992室内楽〔ザールブリュッケン20世紀音楽祭〕委嘱、  1992オスナブリュッククラングアート祭委嘱舞踏作品『十二単』  1992ラジオテープ作品〔SFB,HR共同委嘱作品〕放送、  1994シンポジウム「音楽の環境への影響」をローマで企画開催。  1994オーストリア文部省作曲奨励賞『エルンストヘルベック詩作品』に対して、  1995クラングフォールム10周年記念委嘱作品室内オーケストラ『いまこそは』  1996グラーツ歌劇場とシュタイアーの秋共同委嘱作品『羅生門』初演〔1996再演〕、ムジクプロトコル委嘱作品室内オーケストラ『Yasuko-黒い雨から』ウイーンモデルンで再演、  1998-2000ウイーン,ベルリン、ケルン、ハンブルグ、レーダヴィーデンブリュックなど各地で作品の個展演奏会、  1999日本国際交流基金のフェロー四ヶ月京都芸術大学客員研究員  2000グラーツフィルハルモニー五〇周年記念演奏会にて『交響曲第一番』初演、  2000京都市委嘱作品『交響曲第二番再会』初演、  2000ベルリン青少年室内アンサンブルの日本公演企画、訪問、丹波の秋、神戸などで演奏。  2001ラインスベルグミュージックアカデミー招待作曲家、  2001イギリス滞在、  2002ハンザ科学コレ―グのフェロー、  2002ラインスベルグミュージックアカデミー委嘱舞台作品『ヒペリオンの断章』初演、  2002オペラ『羅生門』日本語改訂版日本初演。  2004ベルリン文化庁よりパリ、コンポーザーアトリエに滞在。  2006ボイヤスコファウンデーションのフェロー。  2007東京混声合唱団委嘱作品『焼け野』東京で初演。  20091月ベルリンにてYACOB創立記念音楽会。  2010ベルリン文化庁教育文化ファウンド助成プロダクション、オペラ『クモの糸』の初演、  2011「フォーカス」アジア伝統楽器と含む現代音楽シリーズをプロデュース。  2014ザルツブルグ、モントゼー コンポーザーインレジデンス  2014子供オペラ「夢」久喜市清久小学校 初演  2015シンポジウム「子供芸術教育〜日本とドイツの比較」東京ドイツ文化会館、企画、開催 ホームページ

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