ロシェロール :トゥワイス・ブレスト
Rocherolle, Eugenie Ricau:Twice Blessed for piano 4 hands
解説文 : 西原 昌樹 (429文字)
題名は「二度の祝福」ほどの意。ここでは作曲者が孫を持った喜びを指す。一回目の喜び
は三男一女の母となった時、二回目は孫に恵まれ祖母となった時である由、作曲者自身が
はしがきに記している。4手連弾用の2つの小品よりなり、各々、作曲者が2人の孫に当て
書きした形。第1曲「ニーナのワルツ」(Nina’s Waltz)、落ち着いたワルツのテンポで
(Moderate Waltz Tempo)、4分の3拍子、ハ長調。頻繁な転調によりおしゃまな雰囲気を
出す。第2曲「ジョエルのマーチ」(A March for Joël)、いきいきと(Lively)、4分の4拍
子、ヘ長調。表情ゆたかに元気よく進む。難易度はブルグミュラーの前半程度。漫然と音
数を重ねることをせず、選び抜いた音だけで十分な演奏効果を上げる。二人のかけあいも
あり、合奏の楽しさも申し分ない。多少たどたどしい弾き方でも聴き手に喜ばれ、必ず温
かい拍手をもらえるように書いてある。レッスンやおさらい会で気軽に使いたい。
第1曲 ニーナのワルツ
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第2曲 ジョエルのマーチ