茨城県の民謡を引用し、パラフレーズ形式のピアノ曲として、その魅力を再表現したいと考えました。
「磯節」は大洗町の祝町と那珂湊の漁師達に唄い継かがれています。「常磐炭坑節」は常磐炭田で働く人達によって歌われ、福島県南部から茨城県北部にかけて伝わっています。また「網のし唄」は櫓こぎ漁船の時代、平磯と 那珂湊といった漁港で歌われ海の生活から生まれた生活民謡と言われています。
西洋の機能和声に留まらず、半音階の手法などを用い、3つの異なる性格を持つ民謡が引き立つよう工夫いたしました。
本作品は第2回K作曲譜面審査コンクール第3位受賞曲です。
http://k-concours.org/composition_score_02.html